毎年6月に行われる「グローヴナー・ハウス アート・アンド・アンティークフェア」が、ロンドンのグローヴナー・ハウス・ホテルで今年も6月11日から17日まで開催されました。
このフェアは世界の中でも由緒ある、そしてもっとも権威のあるアートとアンティークの催し物で、今年2009年は75周年目を迎えました。そして、毎年王族・貴族の方が参加される恒例のイヴェントとなっています。
全267ページ、厚さ1.5cm この中にぎっしりとお宝の写真が。
今回のフェアのパトロンは、アレクサンドラ王女(Princess Alexandra of Kent)本名はアレクサンドラ・ヘレン・エリザベス・オルガ・クリスタベル(長い)で、現在はエアリー伯の次男、アンガス・オギルヴィ氏と結婚されているので、オギルヴィ令夫人アレクサンドラ王女(Princess Alexandra, The Honourable Lady Ogilvy)と呼ばれています。はーっ、英国の王族・貴族社会って複雑
ともあれこの方がパトロンとなり、また今回は「骨粗しょう症協会の援助をするチャリティ・イヴェントもこのフェアに先駆け開催されました。ここ英国では、社交界とチャリティとは切っても切り離せない関係にあり、各地でさまざまなイヴェントが行われています。
また、骨粗しょう症協会の代表は、チャールズ皇太子夫人であるコーンウォール公爵夫人(Her Royal Highness The Duchess of Cornwall ― カミラ夫人と言ったほうがわかりやすいかも)が務められています。
このフェアの開催日前日に、チャリティ・ガラ・ディナーが開催されました。こんな感じです。
このディナーのティケットに、上方に写真を載せました本やチャリティの代金も含まれておりまして、お一人様 350英ポンド(約5万5千円)になります。それでも、ティケットは早々に売り切れるあたりが、このイヴェントの人気の高さを物語っていますね。
この美しいホテルで、美しい社交界の人々が競うようにドレスアップして参加されるので、これはかなり華やかなイヴェントで、一見の価値ありかなとも思いますが、来年あたり参加したい方いらっしゃいませんか?
と強く推薦しているのは、このガラ・ディナーもさることながらここに展示されるアンティークの素晴らしさには言葉を失わせる迫力があるからです。
ひと言で言えば「お宝」ですね。国宝級・博物館級のアンティークが一堂に会する機会などめったにないので、アンティーク・ファンのかたは必見、そうでない方にもぜひぜひ見ていただきたいと思います(私がアンティークが好きになったのは、このグローヴナー・ハウスのアンティーク・フェアを見に行ったことが大きなきっかけとなっています)。
ガラ・ディナーに参加されなくとも、翌日からのフェアだけのティケットもありますので、純粋にアートやアンティークを楽しまれたい方には、もちろんこちらもおすすめですね。また、この本だけの販売もされていますので、日本にいながら数々の素晴らしいアートとアンティークに酔いしれることも可能です。
とにもかくにも、豪華という他ないアートとアンティークのフェアのおしらせでした。