昨日の
で、普通ではないチャリティ・オークションの話題をお届けいたしましたが、今日は英国に昔から根付いているチャリティについてお話したいと思います。
実はこれまでにも
昨日は、「英国の空に不似合いなもの出現!!」
というタイトルにてレッド・アローズという英国空軍のチームのこを書きましたが、この「レッド・アローズ」には大金を払ってもよいという根強いファンのことについてふれました。
昨年(2008年)9月のことになりますが、レッド・アローズのパイロットたちが呼びかけたチャリティ・オークションに、参加したある英国人女性が150万英ポンド(約2億3千万円)でこのレッド・アローズに搭乗する権利を競り落としました。
レッド・アローズは全9機で編成されているのですが、このジュリー・ヘセルデンさんという方は、これで彼女自身を含む、家族・知人9人でこのレッド・アローズに搭乗する権利を得たのです。
彼女の夫は、英国・ヘスコ社のオーナーで、このヘスコ社という会社は英国・アメリカ軍がイラクやアフガニスタンなどで使っている、「ヘスコ防壁」を作っている会社になります。
ヘスコ防壁とはこんなものです。
このヘスコ防壁を購入すると、一束ごとにもれなくスイス・アーミー・ナイフ、懐中電灯、スクリュー・ドライバーなどの高品質の「おまけ」がついてくるようで、若い兵士のささやかな楽しみになっているということです。^^
折りたたんだ状態のヘスコ防壁(って興味ないですよね)
さて話はオークションに戻ります。
RAF(英国空軍)のスポークスマンはこのできごとに関して
「驚いてあいた口がふさがらない」
と発表しています。
このチャリティの売上金はHFH(Habitat for Humanity=人間居住環境団体)のために行われたもので、この団体は発展途上国の人々のために援助金を集めて居住環境を改善するような仕事をしています。
続けてスポークスマンは、
「確かにこのチャンスは一生に一度あるかないかのスペシャル・プライズでしょう。しかしそれにしてもこんなに気前のいい人がいるなんて」
とも。
通常HFHの集めることのできる年間募金総額は約100万英ポンド(1.5億円)ほどになりますが、今回一回のオークションでその年額の1.5倍集めることができたのですから、それは想定外のできごとだったでしょうね。
それにしても、レッド・アローズに乗るために巨額の代金を支払う人も支払う人ですが、軍隊(=私の中ではあまりクリエイティヴなイメージがないのです)が、家に困っている人のためにチャリティを行うなんて本末転倒のような気がしています。
世界中の戦争や武器に使われているお金を困った人たちを助けたり、自然環境を保護することに回すことができればどれだけ有意義かといつも思ってしまいます。
今日は普通ではないチャリティのお話が出ましたが、明日は英国に根付いたチャリティの話題をお届けいたしましょう。
昨日は英国の青空に不似合いなものが出没しました、ということで終わってしまいましたが今日はその続きになります。
穏やかでやさしい英国のカントリー・サイドの空に突如現れた
そのものとは!?
それはなんと数々の戦闘機だったのです
私のブログと戦闘機ってちょっとイメージが
違うかもしれませんね。^^
実は、息子が飛行機が大好きで、先日航空ショーが行われましたため出かけてまいりました。
場所はコッツウォルズのグロースター州・フェアフォードにある英国空軍(正式名称The Royal Air Force =王室空軍、略してRAFと呼ばれています)飛行場にて行われました。
世界でも最も大きい規模の航空ショーで、古いものから新しいものまで300機以上の飛行機がお披露目されます。
年に一回、二日にわたって行われるこのイベントには毎年15万人以上の人が訪れます。
航空ショーと言うのは、実は飛行機を作っている会社がそれを売るために行っている、というのが本来の目的のようですが(英国においては)、飛行機見たさにやってくるファンもたくさんいるというのが実際の構図になっているようですね。
こんな飛行機(戦闘機)が轟音をたてて空をアクロバット飛行します。
この音は本当にうるさいです。飛行機が真上を通過したときには、空気が震え、その振動が身体全体に伝わってくるくらいの音なんですね。駐車場に停まっている車は、その振動ゆえにアラームが作動するといったら、どれくらいすごい音かご想像いただけると思います。でもファンにとっては、おそらくこの音も魅力のうちなんでしょうね。
これはオランダ王室空軍のF-16AMです。
陸に降りたときはこんな感じ。
私がこんな戦闘機の名前を知っているのが自分でも不思議な感じがしますが、息子が毎日のように写真やプラモデルを見せて、「これがF-16、これがF-22 ラプター」などというもので、いつの間にか教育されてしまっています。
息子は生後10ヶ月の頃より電車も大好きですので、私もそれに付き合ってまいりましたので、いまでは日本を始め、世界中のおもな電車の姿を見ただけで名前を言い当てることができるようになってしまいました。^^
いまでは、電車や飛行機、そして鳥を見ると反射的にカメラを用意して、気がつけば鉄道マニアの中に混じって必死に写真を撮ってる私がいたりします。
お子さんによって趣味は違うと思いますが、世間のお母様方は、同じような経験がおありになるのではないでしょうか?
さて、話は航空ショーに戻ります。
こちらは英国空軍のスター「レッド・アローズ」 チームの
アクロバット飛行です。
機体の赤はチーム名「レッド・アローズ」を表す赤で、スモークは赤白青の3色を使用しまして、演技課目ごとに操縦席のスイッチで切り替えられるようになっているそうです。
レッドアローズ5機による編隊飛行
レッド・アローズの編隊飛行は演技内容のレベルがとても高く、くるくると回ったり、飛行機同士がぶつかりそうに思えるような距離で、それもマッハの速度ですれ違ったりと見ごたえがあります。当然すべて計算されつくされた綿密なプログラムになっているわけですが、見ているほうはハラハラ・ドキドキの連続です。
地上に降りて整然と並んだレッド・アローズもかっこいいです。
このレッド・アローズ英国ばかりではなくヨーロッパ内でも人気が高く、午前中は英国内、午後はフランスでのショーといったふうに1日に2ヶ所で行うこともあるようですよ。
ヨーロッパでは、毎年6月から9月までは航空ショーのシーズンになりますのでシーズン中はほぼ毎日どこかで飛行展示を行っているそうです。
飛行機そのものの美しさ、そしてパイロットたちの卓越した技術は素晴らしいものがありますが、私は戦闘機の本来の目的を忘れているわけではありません。
どういう理由があろうと絶対に戦争してはならない、というのが私の持論です。これらの航空機はあくまでもショーだけに使われることを願ってやみません。
ただ、この航空ショーも時代の流れに逆らっていますよね。環境のことはもちろん、英国にも不況の波が押し寄せていますので、これがいつまで続くかは疑問の残るところです。
とはいえ、この「レッド・アローズ」には大金を払ってもよいという根強いファンがおりますので、明日はそのお話をさせていただきたいと思います。
英国の空と無関係なもの‥‥それは
「雲ひとつない青空」
という言葉だと思います。
一年を通してほとんど
「真っ青な空」
とはあまりご縁がないのがこの国の空ですね。
たとえ、カラッと晴れた夏の空であっても、ぽかんと雲のひとつくらいうかんでいます。
海外へ出かけて帰ってくると、一面に広がる緑、連なる丘、そしてそこに戯れる羊の群れに加え、この空を見ると「英国にもどってきたんだなー」としみじみ感じます。
英国の空に雲があることは、有名で画家のウイリアム・ターナーやジョン・コンスタブルの絵にも英国らしい空がたびたび登場します。
ターナー 「雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道」
コンスタンブル 「_主教の庭から見たソールズベリ大聖堂」
もし、英国においでになることがありましたら、じっくりと空を眺めてみてください。雲の形の変わり方がとても早いことにお気づきになるでしょう。
あまりにも雲の動きの速さと複雑さに天気予報官は頭を悩ませているに違いありません。英国の天気予報って本当にあたりませんから。
それに場所により本当にお天気がかなり違います。歩いて5分ほどの距離でこちらは快晴なのに向こうは大雨というようなことがよくあります。
雨が降っても英国人は傘なんてさしません。たとえスーツを着ていたってびしょぬれになって歩いている人はたくさんいます。
私が分析するところによりますと(エヘン)、これには大きく分けてふたつの理由があるとふんでいます。
まず、ひとつ目の理由ですが、
「いつ雨が降るか降らないかわからないので、
始終傘を持ち歩きたくない」
というものです。
これはこちらに住んでみるとよくわかるのですが、ちょっとした雨が急に降ってくることが時々あるので、その「時々」のためにいちいち傘を毎日持ち歩きたくなくなるのです。少しでも身軽な方がいいですよね。
そしてふたつ目の理由です。
「ジェントルマン・レディたるもの何事があろうとバタバタと慌しく走るなんてみっともない」
ということがあげられると思います。
英国人、本当に走りませんよ~。
学校の始業のベルが遠くで聞こえていようと、会議の時間がこようと、デートの待ち合わせにおくれようと、そして大雨が降ろうと。
電車やバスに遅れそうな時でもよほどのことがない限り、英国人は走りません。
走る = バタバタする = みっともない
の構図が子供の頃から頭に叩き込まれているので、雨が降ったくらいではそんなみっともない真似はできないでしょう?プライドが許しません!
話は戻りまして、そんな「雲ひとつない青空じゃない」のが、英国の空の魅力です。
そんな美しい英国の青空に不似合いなものが出没しました(UFOじゃないですよ)。明日はその話題をお届けしたいと思います。
8月4日に「庭で見つけたかわいいもの」
という記事を書きました。
簡単にその記事を振り返りますと、私と長男が庭を見ながら朝食を食べているときにタカがシラコバトという日本では天然記念物になっている鳩を襲うところを見たんですね。
その後、鳩を連れ去ったタカが庭の奥の方に移動したので、息子ともども見にいくとそこに傷ついた鳩がうずくまっていたので、その鳩を助けて世話をしているというところまでお話いたしました。
シラコバト
今日はその後のお話になります。
鳩は傷ついて木の下にうずくまっていましたので、簡単に捕まえることが出来ましたが、やはり私達人間が当然怖かったんでしょうね、「くーっ、くーっ」と悲しそうな声で鳴くのでかわいそうでしたが、手当てをするためには連れて行くしかなかったので、私が両手で抱えるようにして家につれて帰ってきました。
鳩を捕まえたのと同じ種類のタカ
まさかこんなことになっているとは思わなかったので、鳩を入れる入れ物などを用意していませんでしたので息子に鳩を持たせておいて私はセラーにダンボール箱を探しに行き適当な箱を見つけてキッチンにもどり、早速その箱に鳩を入れようとしたときに、鳩が息子の手からするっと‥‥。
あっと思ったときには鳩は部屋の隅の隙間に入り込みそうになってしまっていました。
息子が「早く助けて!」というのですが、私もどきどき
もし捕まえるのに失敗したら、隙間に入り込んでしまって
永遠にそのまま‥‥なんてことにもなりかねません。
ですが、そこはもう一度落ち着きを取り戻し
「えいっ」
とばかり、鳩には申し訳なかったのですが、鳩の尻尾をぎゅっと捕まえ、入りかけていた隙間から引き出すことに成功したのでした。
ほっ、としたのもつかの間、鳩の翼の下から血が滴り落ちていることに私達は気がつきました。
とりあえず鳩を箱に入れ、薬と包帯を用意しました。
まずは、傷口の消毒です。人間用の消毒液を薄めたものをコットンにしみこませ、息子に手伝ってもらいながら翼を持ち上げつつ、水と消毒液で洗浄と消毒をします。
当然のことながら鳩は恐怖のあまりばたばたとしようとするので、それをおさえつつなんとか消毒をしました。何度もコットンを交換しても血はなかなか止まらなかったのですが、このときは鳩を助けたい一心でしたので血を見る恐怖心だとかパニックになったりすることはありませんでした。
そしていよいよ薬の出番です。なんの薬を使えばいいの?
こんなときは迷わず「馬油」です
なんて、ご存知ですか?馬油‥‥バーユと読むと思います。
とにかく他に適当な薬がなかったものですから、馬油を傷口へつけてガーゼをあて、包帯状になるネットを羽の上からかぶせ、かわいそうでしたが羽を動かせないようにしました。
そして、箱に食べ物と水を入れてやりましたが、その状態では鳩が自分で食べることが難しいので、はたまた息子とふたりで鳩の口に食べ物を入れてやりました。
こんなときの食べ物は、迷わず「ゆで卵」です
‥‥が栄養があっていいと思ったんですね。
インターネットでそんなときの食べ物や手当ての方法を調べましたが、まず載ってませんね。
だいたいは「自然のものはそのままにしておきましょう」というような一見理にかなっているような、でも私から見ると「そんなー、薄情な‥‥」と思ってしまうような情報がほとんどでした。
なかには拾ったすずめを育てて飼育に成功しているような例もありましたが、治療に関する詳しい情報は書かれていなかったので、勘に頼るしかなかったのです。
それでも、私達は自宅にも小鳥を飼っているのである程度は鳥の扱いに慣れていたのは、鳩にとってまだ幸いだったかもしれません。
そんなこんなで右往左往しながらも鳩にゆで卵と水を少し与えて私達はほっとひと息をつきました。
ここでひとつご注意を!
もし皆さんが鳥を保護するようなことがあって、その鳥にに水をやりたいとしたら、ごぼごぼ水を飲ませてはいけません。鳥の水の飲み方を想像していただければわかると思いますが、鳥はくちばしに少し水をつける程度の量しか水を飲みません。
ですので、水をどんどん飲ませるのではなく、スポイトのようなもので一滴ずつくちばしに水を入れてやってくださいね。鳥の大きさにより飲ませる水の量は違いますので、ここで何ccというのは難しいのですが、「お湿り程度」と覚えておいていただいてよろしいかと思います。
そんなこんなで元気のない天然記念物の鳩の面倒をみることになってしまったわけですが、野鳥は当然のことながら人に飼われたり、鳥かごに入れられたりしたことがないのでそんな状況に陥った鳥は本当に元気がなく食事も自分ではとりません。
そこで息子と私は一日に3回くらいゆで卵やピーナッツを砕いたもの、はたまたカナリアのえさまでやりながら一週間面倒をみていました。
そうしているうちに鳩の「くーちゃん」(息子が名づけました)は徐々に元気を取り戻し、傷もみるみるよくなってきましたので、包帯をはずしてやると鳥かごの中でバサバサと羽ばたく練習を始めました。
その間も毎日何度もくーちゃんのパートナーのシラコ鳩は毎日様子を伺いに来ているようでした。というのも普段は来ない場所でクーちゃんを入れている鳥かごのすぐ外にとまって様子を見ているようだったので、きっとお見舞い(?)に来ているんだろうと察したのです。
そんな日が数日続いたので一度鳥かごから出して見ると自力で部屋の中を飛び回るではありませんか!
「やったー」
と息子と私も本当に大喜びで再度くーちゃんをつかまえて(下におりたところを柔らかいメッシュ状の布をふわっとかけてつかまえます)外に放してやりました。
くーちゃんは人間の私達にもわかるくらい、それは本当に大喜びで空に飛び立っていきましたよ。
私達はくーちゃんはうちの庭のことを嫌って来てくれないかもしれないと思いましたが、それからもくーちゃんとそのお友達たちは我が家へえさを食べに来てくれるので私達は本当にハッピーな気持ちでいっぱいになっています。
「くーちゃん、もうタカなんかにつかまっちゃだめだよー」
と息子はくーちゃんに叫んでいるのでした。
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英国製・バードバス |
自宅でとれたオイスターマッシュルームを毎日食べられたらと思い、先日ガーデン・センターで自宅で作れる「オイスターマッシュルーム・キット」なるものを買ってきました。
パッケージはこんな感じです。
オイスター・マッシュルームの中でもこれは「ヨークシャー・オイスター」という種類になります。
ヨークシャーと聞けばどんなものを思い出しますか?ヨークシャー・プディング、それともヨークシャー・ティでしょうか。
ヨークシャーの紅茶については6月9日のブログ
にちょっとセンチメンタルなストーリーを書いておりますので、ご興味のある方はこちら
からどうぞ。
さて、またこのヨークシャー・オイスターの話に戻りましょう。
上のパッケージを開けると中にこんなものが入っています。
(注)写真が小さいですが‥‥大きくして見ることを
おすすめしません!
そして、説明書を読み始めました‥‥なになに
マッシュルームを植える作業はとっても簡単。いったん植えると次々とマッシュルームが収穫できます。
とあります。
「いい感じ~、早くマッシュルームを食べたい」と思い、
説明書を読み進めました。
マッシュルームの種はいろいろなところに植えることができます。
私: うんうん、
ひとつ大切なことがあります。ほかの菌の侵入を防ぐため、植えつけるものは無菌状態にしなければなりません。
私: そうよねー。
種を植え付ける前にバッグの中で種をバラバラにしておいてください。そうすることによって簡単に広げることができます。
私: 広げる‥‥ねぇ?
(唐突に)本は沸騰したお湯に20分または熱湯が冷めるまでつけておかなければなりません。
私: 本???
本を取り出して全体が湿気ていることを確認してください、しかしびしょびしょにしてしまってはいけません。余分な水をしぼって下さい。
私: ????
本の清潔なページを開き、そのページの表面全体に種を広げます。
私: なるほど。それで先ほどバッグの中でバラバラにしておく必要があったのね。
そしてその種が本からこぼれ落ちないようにするためにしっかりとこすってください。
私: こすったらかえって落ちてしまいそうだけど‥‥おそらく、次のページをめくってから押さえつけるようにこするのね‥‥。
そしてこの工程を50回ほど繰り返してください。
私: なるほど‥‥えっ、なに?50回ですって!!
何事もなかったように、その後も説明書きは淡々と進みます。
本を閉じてゴムバンドをかけ、同じくらいのサイズのビニール袋に入れます。袋の上をゆるめにしめておきます。
・・・・・
私: これがあなたのいう「簡単なプロセス」なの?
そしてご親切にも説明はまだ続きます。
あなたがこのマッシュルームをわらに植えたい場合は‥‥と。
これ以上は説明が長くなりすぎるので内容は割愛させていただきますが、その説明とは別にケアの方法も書かれています。
マッシュルームを入れた袋を17度から25度の室温で明るい場所に置いて下さい。でも直射日光には当てないでください。
マッシュルームの「根」ともいえる菌は、ふわふわとした感じで種からでて見えるようになってきます。その根が本を覆って白くなったときに、冷蔵庫などの冷たい場所に2日間おいてください。
そしてご親切にも、
「もしそれができなくても心配しないでください。マッシュルームの収穫が遅れるだけですから。それは環境や温度によって決まってきます。
私: そりゃそうでしょーよ。
それでも説明はまだ続きます。
冷たい場所から出します。そしてトレイなどの上に立てて置き、
慎重にちょうど本の上あたりの位置で、バッグを切り落とします。
もし、マッシュルームが横から生えてきていたらそれが育つことができるための穴を袋に開けてやります。
毎日マッシュルームには水をスプレーして、袋の中には少量の水を入れておいてやります。
ぜったいに乾燥させないでください。
ここまで来たらほとんど脅しでしょ?
読んでいてこわくなってきました(笑)。
簡単に作れる‥‥という最初の部分だけを読んで買ってしまった私も馬鹿ですが、このプロセスを簡単と言い切ってしまうこの会社の感覚って???
小さい箱(10cm四方)の箱の裏にびっしりと書かれた細かい文字を読むだけでも疲れてしまった私、そして唐突に、そしてあたりまえのごとく「本」の話など出てくるあたりで、ピキッ と来てしまいました。そんな状態ですので、いま、このマッシュルーム作るかどうか思案中です。
というのは、最後にこんなひと言が書かれているからです。
「マッシュルームの出来は環境によって変わります」‥‥と。
てことは、これだけの作業をした後にもしかして出来ないかもしれないってこと!?
最初っからこんな(↓)のを買った方がいいのかしら?
皆さまならどうされます?
8月の16日より5日間にわたりお伝えしてまいりました
シリーズですが、その中にフクシアという花のことを書きました。
この花は英国ではもっともポピュラーな花で、夏のフラワーバスケットやボーダーなどを彩ります。
ですが気候の違いのせいか日本ではあまり見かけることが少ないような気がいたしましたので、ここに取り上げてみようと思います。
フクシアは英国では一般的に「フューシャ」と言われていますが、またの名前を貴婦人のイヤリング(レディー・イヤードロップス)ともよばれています。日本ではホクシャと言われることもあるようです。
英国では、お洋服などでもフューシャ・ピンクなるものが存在します。
ちょうどこのような色がフューシャ・ピンクと言われます。
典型的なガーリーなファッションを代表する色ですね。
普段はシックな装いの英国人ですが、このフューシャ・ピンクという色は少し特別に聞こえるようで、ピンクの中でもいちばん人気のあるお色だと思います。
ここでフクシアについて少しお勉強を‥‥
フクシア(Fuchsia)はアカバナ科に属するということです。アカバナの仲間には、月見草、マツヨイグサなども含まれます。原産地は南米の暖かい地方だということですが、品種改良を重ねられ英国の気候にも適応する種類が数多くあります。
花言葉は「暖かい心」「激しい心」「趣味」「好みの良さ」だということですがひとつひとつの意味に随分開きがありますね?
そして7月11日の誕生花でもあるということです。
上の写真のようにスタンダード仕立てにしたり、ハンギング・バスケットに寄せ植えたりするのが一般的ですが、このような種類のフクシアは英国の冬を越すことができませんので、11月に霜がおりた頃にグリーン・ハウスに移動し冬を越させます。
反対に英国の冬を越せる強いタイプのフクシアが上の写真です。「ミセス・ポップル」という可愛らしい名前がついています。
一般的に八重咲きタイプのフクシアは耐寒性がなく、一重のタイプには耐寒性のあるものが多いですね。
息子(10歳)が小さい頃から花が大好きで特にこのフクシアのコレクションに夢中なんですが、冬を越させるのが大変なんですね。すべての鉢を家の中やグリーンハウスへと持ち込んで春を待つわけなんですが、冬の間のフクシアってまるで枯れ木のようなので、家の中が殺風景になってしまうんです
とはいえ、私も大好きなので毎年ガーデンセンターに出かけては毎年新種が出るのを楽しみにして、どんどん増えてしまってるような今の我が家の状況です。
もし日本でこのフクシアを見たいのならば「花鳥園」
が絶対におすすめです。日本全国のちょっと不便な場所にありますが、このフクシアの種類の多さと美しさは世界でも類をみないのではないでしょうか。
またベゴニアや睡蓮、そして池に飼われているトロピカル・フィッシュのコーナーや鳥といっしょに遊べるコーナーもありますのでわざわざ行く価値がありますよ。
私も以前期待せずに行ったことがあるのですが、いい意味で期待を裏切られとても楽しむことができました。
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今日ご紹介いたしますお品は、カップふたつとソーサーが一枚セットのトリオになります。
まずは写真をご覧下さい。カップのコンディションはミント(最高)で下記のどの写真を見ましても一級品の品格があることがわかっていただけると思います。
ひとつにはチューリップ、もうひとつのカップにはヴィオラ(パンジー)が手描きで描かれています。
プレートは金の縁取りと、エッジ部分には金のワークがあります。
チューリップも個性ある、そして勢いある筆勢で描かれています。
ヴィオラの花びら、そして葉の色合いもよく描かれています。
そしてカップの内外、ハンドル、ソーサーにも金がふんだんに施されています。
使われている材料や、釉、そして絵付け、カップのシェイプ、ハンドルの形状を統合しますと、1800年代前半のもので、ダービー、コールポートあたりではないかと思います。
思いますって書いたのは、いろいろな条件を合わせますと、一流のお品には違いがないのですが、カップの裏にマークが入っていませんので、私の現在の知識ではこの製品がどこで作られたかということを決定付ける証拠がないのですね。
ただ、皆さまにもお知りおき願いたいのは、英国やパリの特に古いアンティーク製品には窯印のないものが多いので、気に入ったお品をマークがないからといって手に入れることを躊躇されないことをおすすめします。
私がこの品を見て、ぴんときたのと同じようにそれがそのお品とのご縁の始まりかもしれませんね。
アンティーク・カップの第一人者でいらっしゃいます和田泰志さんは、「ヨーロッパ・アンティーク・カップ銘鑑」の中で、次のようにおっしゃってます。
「何千、何万というカップをみているうち、シェイプと土色だけでどのメーカーかの見分けが付くような鑑識眼ができる。そうなると、遠くから眺めるだけでカップを知ることができ、裏を返して窯印を確認する必要はなくなっていく。」
すごいですね。
私の場合、そうなるまでにはまーだまだ修行が必要だということになりますね。
今日ご紹介いたしますアンティークは、ここのところよく登場いたしますスポードです。
今までのスポードに興味がある方は下をクリックしてくださいね。
これは一見の価値ありの一品です。
日本ではちょっと珍しいデザインのカップです。
そして今日のお品はこちら。
スポードのデザインNO.2759です。このあたりのカップってデザイン番号が付いているだけなので、もっと素敵な名前がついていたら‥‥といつも思ってしまいます。
紅茶用のカップとコーヒー用のカップ、ひとつずつにソーサーは一枚のみです。
これは今までに何度か書いてまいりましたが、紅茶とコーヒーは一度に飲まないであろうという英国人独特の合理的精神の表れだと言われています。
カップの内側にものバラと、金彩がふんだんに使われております。
カップのハンドル部分です。
ここにも金彩が施されています。見にくいかもしれませんが、ハンドルの側面にも金彩が使われています。
ソーサーのアップです。バラの花の濃淡がうまく表現されていますね。
スポードという会社は1770年にジョサイア・スポードによって、焼き物の街として知られております、ストーク・オン・トレントに設立されました。
そして今回ご紹介させていただきましてこのNO.2579は1820年製造です。
今から189年前に作られて、いま私の手許にあるというのは、ほとんど奇跡に近いと言っていいと思います。このカップはいろんな人の手に渡り、いろいろな歴史や出来事を見てきたんでしょうね。
アンティークカップのことを知りたければ和田泰志さんの本を読めば確かな知識を得る早道です。この方の洞察力や知識の深さには恐れ入るばかりです。
上記の和田さんならきっとおわかりになるに違いない、だけど今の私にとっては謎のカップが手許にありますのでそれを明日お届けしたいと思います。
英国の郊外のガーデンセンターについての5日目になります。
昨日はキャス・キッドソンの世界になってしまいましたが、今日はちゃんと私らしさを取り戻して普通の英国の世界をお伝えしてまいりたいと思います。
店内にはキャスばかりではなく、というよりもキャスのコーナーはむしろほんの一部でして、その他はガーデニング・グッズがたくさんあります。
たとえばこんなかわいいものがあるんですよ。
一見普通のガーデニングツールに見えますよね。
でもこれ、ぜーんぶ子供用サイズ(5-6歳用)なんです。つまり大人用よりふたまわりくらい小さいんですが、作りは大人のツールとまったく同じ。
かわいいなー、おしゃれだなー、と思いました。
でも、お値段はかわいくありませんでしたね。これ全部揃えたら何万円もします。私のまもなく10歳になる息子が5歳の時は売ってなかったのですが、そのときあったら買ってたかな~、なんて考えてしまいましたが、5歳児に買い与えるのはちょっとお高いですよね。
食器もたくさん売っています。このシェルフは売り物ではないんですが英国っぽくってかわいいと思いませんか?
シェルフの中には、こんな素敵な食器が並んでいました。アンティークもいいけど普段使いにはこういった食器もいいですよね。
ガーデンで使えるような食器類や道具類も扱っています。
こちらは、ちょっとかわいいガーデングッズ。お花のポットホルダーや、ドアベル、長靴についた土落としなど、特に必要だというものばかりではないのですが、あったらガーデニングがぐっとおしゃれになるような小物類です。
こちらは本格派ガーデニング・グッズ。こういう類のグッズは5-10年保証がついていて、過酷な労働にも長持ちするようにできています。
10年保証なんて書いてあると、つい買ってしまいますね。
主に贈り物に使うようですが、こちらは女性ガーデナー向けのグッズです。ツールにフラワープリントが施されていてラブリーです。
なんでもかわいいものが好きな私ですが、ガーデニング・グッズに関してはラブリー・デザインよりも、10年保証ものの本格派を選んでしまいますね。
さて、5日間にわたりまして書いてまいりましたガーデンセンター・シリーズでしたが、少しはお楽しみいただけましたでしょうか。
正直申しまして、この時期のガーデンセンターはもうお花の種類が減ってきていますので、本来の素晴らしさを伝えられなかったと残念に思っています。
そのリベンジ‥‥ではありませんが、来年はお花がいっぱいのシーズンにまたガーデンセンターについてお伝えしたいと思いますので、少し長いですがお待ちになってくださいませ。
今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
昨日までの記事をまだお読みでない方はこちらからどうぞ。
6月22日
から4日間にわたり、「デイヴィッド・オースティンのバラ園」
につきまして、書きましたところご好評をいただきましたので、まだご覧になってない方はぜひ一度見てくださいね。バラがとってもきれいですよ。
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英国製 ブラッド・ストーン枕木 |